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社内コミュニケーションの実態調査 / セレブリックス営業総合研究所



社内コミュニケーションの実態調査(全体編)

テレワークやハイブリットワークが浸透してきた今、心理的安全性、メンタルヘルス、1on1など、社内コミュニケーションにまつわるキーワードを目にする機会が増えました。


特に営業職は社内外含めコミュニケーションが必須な職種であると言えます。

そんな営業職に対する社内コミュニケーションはどのような頻度・方法が適切と言えるのでしょうか?


今回セレブリックス営業総合研究所では、

  • 営業職における社内コミュニケーション頻度・方法の実態
  • 社内コミュニケーションと組織内の関係性・ストレス度合

について、簡易調査を実施いたしました。


その結果、および、社内コミュニケーションとストレス度合の関係性を2回に分けて掲載いたします。


調査概要

  • 調査方法:webアンケート

  • 調査対象:法人営業に従事する23歳~59歳

  • 調査時期:2023/5/28

  • 調査項目:社内コミュニケーションの実態調査

  • 回答数:200件


ハイライト

  • 「社内コミュニケーションが充分に取れている」割合は57.0%
  • 「社内コミュニケーションが充分に取れていない」割合は17.0%
  • 上司・メンバー間のコミュニケーションでは、1on1の実施回数とコミュニケーションが充分に取れていることとは必ずしも相関関係があるとはいえない
  • 業務中でのコミュニケーションよりも、業務外でのコミュニケーションが社内コミュニケーションへの充実度合に影響している可能性がある



属性


社内コミュニケーションの実態(定量)

社内コミュニケーションの実態を調査するにあたり、そもそも社内コミュニケーションをとる環境として、オフラインで行うことが多いのか、オンラインやテキストコミュニケーションが多いのかを調査しました。

  
社内コミュニケーションにおいて、上司・同僚・部下とのコミュニケーションでどの方法が一番多いかを質問したところ、下記の様な結果となりました。



出社しオフラインでコミュニケーションをとっている割合が、対上司・同僚・部下すべてにおいて多く、今回アンケートに回答いただいた約7割の方が、基本的には会社に出向き、対面でコミュニケーションをとっていることが分かりました。



上記に付随し、月に出社する回数も下記の様になっており、全体の約5割の方がほぼ毎日出社していることが見受けられます。




では、実際に業務中、業務外含め、どのような頻度で社内コミュニケーションが発生しているのでしょうか?


まずは業務中でのコミュニケーション頻度や方法を測るために、

  • 30分以上の社内ミーティング(以下MTGという)が週に何回あるか
  • 上司との1on1が月に何回あるか

を調査しました。



週のMTG回数は1~3回が55.0%と一番多く、0回が30.5%と次に多いことが見受けられます。

また、月の1on1回数に関しては、0回と1~3回が4割前後とほぼ同割合となりました。



次に、業務外における社員間のコミュニケーション頻度はどうでしょうか?


それらを図るために

  • 社内でプライベートに関する会話をする機会(15分以上)が週に何回あるか
  • 社内で業務時間外(昼休み・休憩時間・業務後・食事など)に交流する機会は月に何回あるか

を調査しました。



週のプライベートに関する会話回数は1~3回が49.0%と一番多く、次に0回が24.5%、4~6回が18.5%と続く形となりました。

月の業務外での交流回数は1~3回が34.5%と一番多く、7~10回も22.5%と比較的割合が高いことが見受けられます。


業務に関するコミュニケーション頻度と、業務とは関係ないコミュニケーションの頻度を比較してみると、後者の業務外でのコミュニケーション頻度の方が比較的高いことが分かりました。


社内コミュニケーションの実態(定性)

ここまでは、社内コミュニケーションの実態を定量的な面から調査してきました。

しかし定量の実態だけでは、社内コミュニケーション頻度に対してどのように感じているか、という定性的な面は分かりません。


そこで次に社内コミュニケーションの頻度とそれらに対する定性的な面を測るために

  • 社内コミュニケーションは充分に取れていると思うか

を調査しました。



「業務に必要な社内コミュニケーションは充分に取れていると思いますか?」という問いに対し、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した割合は計57.0%、「そう思わない」「どちらかといえばそう思わない」と回答した割合は計17.0%でした。


では、社内コミュニケーションが「充分に取れている」と回答した方と、「充分に取れていない」と回答した方では、実際の社内コミュニケーション頻度にどのような違いがあるのでしょうか?


最初に、月の出社数で比べてみました。



社内コミュニケーションが「充分に取れている」と回答した方と、「充分に取れていない」と回答した方は、出社回数に関しては大きな差異は見られませんでした。

強いて言えば、「充分に取れていない」と回答した方は、出社回数が0回である割合は14.7%と比較的高くなっていることが見受けられます。


次に業務外での社内コミュニケーション頻度で比べてみました。



社内コミュニケーションが「充分に取れている」と回答した方は、プライベートの会話回数が4回以上である割合が比較的高くなっています。

また、同様にプライベートの会話回数が0回である割合も低く見受けられます。


業務外での交流回数に関しても、社内コミュニケーションが「充分に取れている」と回答した方は交流回数が4回以上である割合が高くなっています。



最後に上司との1on1回数で比べてみました。



社内コミュニケーションが「充分に取れている」と回答した方は、月の1on1回数が4回以上である割合が比較的高く見受けられます。

一方で、「充分に取れていない」と回答した方は、1~3回と実施回数が少ない方の割合が比較的高くなっています。


社内コミュニケーションが「充分に取れていない」と回答した方の約半数が1on1を月に1~3回実施しているということが分かりました。


1on1を実施していても、社内コミュニケーションが「充分に取れていない」と感じる方が一定いるということや、

業務上のコミュニケーションよりも業務外でのコミュニケーションの頻度が高い方が、社内コミュニケーションが「充分に取れている」と感じる方が多いことが見受けられます。


営業総合研究所所長コメント

株式会社セレブリックス セールスカンパニー 執行役員
カンパニーCMO セレブリックス営業総合研究所 所長 兼 セールスエバンジェリスト

今井 晶也 (いまい まさや)

ご存知の通り営業職・営業行為はストレスにさらされます。日々数字を追いかけるプレッシャー、競争環境や比較されやすい業務性質、そして社内・社外と多岐にわたるステークホルダーとの調整や交渉など、慢性的なストレスに悩まされる人が多いのも事実です。


此度の調査では、そのストレス解消の糸口として、社内コミュニケーションの頻度や気軽に相談できる環境かどうかの因果や相関関係を調査することにしました。


1on1とコミュニケーションが充分に取れていることとの関係に関しては、私の予想を覆す情報も明らかになり、大変興味深い結果となりました。皆様の営業組織における関係構築やストレス改善に寄与できれば幸いです。



お問い合わせ先

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