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社内コミュニケーションの実態調査(役職・業界編) / セレブリックス営業総合研究所



社内コミュニケーションの実態調査(役職・業界編)

テレワークやハイブリットワークが浸透してきた今、心理的安全性、メンタルヘルス、1on1など、社内コミュニケーションにまつわるキーワードを目にする機会が増えました。


特に営業職は社内外含めコミュニケーションが必須な職種であると言えます。

そんな営業職に対する社内コミュニケーションはどのような頻度・方法が適切と言えるのでしょうか?


今回セレブリックス営業総合研究所では、

  • 営業職における社内コミュニケーション頻度・方法の実態
  • 社内コミュニケーションと組織内の関係性・ストレス度合との相関関係の有無

について、簡易調査を実施いたしました。


その結果、および、社内コミュニケーションとストレス度合の関係性を2回に分けて掲載いたします。



調査概要

  • 調査方法:webアンケート

  • 調査対象:法人営業に従事する23歳~59歳

  • 調査時期:2023/5/28

  • 調査項目:社内コミュニケーションの実態調査

  • 回答数:200件


ハイライト

  • ネガティブな印象を受ける社内コミュニケーションがある割合は42.5%

  • オフラインでの社内コミュニケーションからネガティブな印象を受けている割合は65.9%

  • 役職:一般クラスは、オフライン以外の社内コミュニケーションからネガティブな印象を受けている割合が高い

  • 出社回数が少なく、かつミーティング(以下MTGという)回数が多い業界が、社内コミュニケーションからネガティブな印象を受けている割合が高い



属性


社内コミュニケーションに対する印象

前回は、営業職の社内コミュニケーションについて、数値的・定性的な面から調査し、社内コミュニケーションが「充分に取れている」と感じる方と、1on1や業務外の交流との関係性の有無などをまとめました。

今回の調査では、同じ社内コミュニケーションでも役職や業界ごとに差異があるかどうかに注目をしています。


まずは社内コミュニケーションにおいて、ネガティブに感じることがあるかを把握するために

  • ネガティブな印象を受ける社内コミュニケーションはあるか
  • どのコミュニケーション方法においてネガティブな印象を受けているか

を調査しました。



その結果、約4割が「どちらかといえばそう思う」「そう思う」とネガティブな印象を受けるコミュニケーションがあると、回答しています。


「(どちらかといえば)そう思う」と回答した方に、どのコミュニケーション方法においてそう感じたかを調査すると、下記のような結果となりました。



直接対面するオフラインでのコミュニケーションからネガティブな印象を受けている割合が、約6割と圧倒的に多いことが分かりました。

しかし、前回の調査にて、全体のコミュニケーション方法として一番多かったのも同じ「口頭(オフライン、出社)」であったため、母数との関係性が強く出ていることが見受けられます。


役職別のMTG頻度

続いて、社内コミュニケーションの頻度・方法の実態を確認するために、役職別の働き方を調査しました。

まずは週のMTG回数についてです。 下図の通り、役職が上がるにつれてMTG回数が増加する傾向にあり、経営者・役員クラスは週7回以上の割合が22.2%となりました。



役職別の出社頻度

次に月の出社回数を見てみると、一般クラスから課長クラスまで増加する傾向にあり、部長クラスや経営者・役員クラスでは減少する傾向が見られました。



これらのMTGや出社の回数は、社内コミュニケーションでネガティブな印象受けている割合などと相関関係があるのでしょうか?


それらを測るために

  • どのコミュニケーション方法においてネガティブな印象を受けているか

を役職別で調査しました。


役職別の社内コミュニケーションに対する印象

その結果、同じ出社が多い役職である「一般クラス」と「係長・主任クラス」「課長クラス」で一定の差異が見られました。



係長・主任クラスや課長クラスは、「口頭(オフライン、出社)」でのコミュニケーションからネガティブな印象を受ける割合が約8割と特に高い結果となっています。

一方、一般クラスでは「口頭(オフライン、出社)」割合が53.3%となっており、出社回数が少ない部長クラスと同程度なことが分かります。


業界別のMTG頻度

役職別の次は、業界別に見ていきます。

IT・通信業や外食・フードサービス業は、他業界と比較して週のMTG回数が比較的多い傾向にあることが分かりました。



業界別の出社頻度

同様に月の出社回数を見てみると、IT・通信業や外食・フードサービス業は出社回数が比較的少ないことが見受けられます。



業界別の社内コミュニケーションに対する印象

これらのMTG回数や出社回数は、定性的な面と相関関係は役職同様見受けられるのでしょうか?

それらを測るために

  • どのコミュニケーション方法においてネガティブな印象を受けているか

を出社回数やMTG回数に特徴のある、IT・通信業や外食・フードサービス業に着目し見ていきます。


上記グラフの通り、ネガティブな印象を受ける社内コミュニケーションの有無について、IT・通信業や外食・フードサービス業は「ネガティブな印象を受ける」と回答した割合が比較的多くことが見受けられます。

出社回数は少ないが、MTG回数が多い業界は、ネガティブな印象を受ける社内コミュニケーションが比較的多いことが分かりました。



どのコミュニケーション方法においてネガティブな印象を受けることが多いか、に関しては、

  • オフラインでのコミュニケーションにネガティブな印象を受けている業界
  • オンラインでのコミュニケーションにネガティブな印象を受けている業界

に分かれる結果となりました。


出社回数が少ないIT・通信業や外食・フードサービス業に加え、

不動産業もオンラインでの社内コミュニケーションにネガティブな印象を受けている割合が比較的多くなっています。


役職・業界によって一部差異あり

特に役職:一般クラスは、出社回数が多いにも関わらず、オフライン以外からのコミュニケーションからネガティブな印象を受ける割合が多く、上司にあたる係長や課長クラスとの差異が目立ちました。


業界では、IT・通信業や外食・フードサービス業が出社回数が少なく、かつMTG回数が比較的多いことが見受けられます。

オフラインでのコミュニケーション頻度が他業界よりは少ないと推測される二つの業界は、コミュニケーションからネガティブな印象を受ける割合も多く、一定オフラインでのコミュニケーションの必要性が垣間見える結果となりました。


営業総合研究所所長コメント

株式会社セレブリックス セールスカンパニー 執行役員
カンパニーCMO セレブリックス営業総合研究所 所長 兼 セールスエバンジェリスト

今井 晶也 (いまい まさや)


営業職におけるコミュニケーションとストレスの相関関係の第二弾調査では、社内コミュニケーションの取り方と様々な要素を掛け算することで実態を露にしました。

今回は、役職そして業界の傾向と、オンラインやオフラインコミュニケーションの取り方で、スコアに差が出るのか見てみました。

特徴的な傾向のひとつに、全体的には「リアルの対面コミュニケーションでネガティブなシーンを目にする」と答えているのに対して、一般社員の役職に限定すると、「リアル以外(オンラインやテキスト)のコミュニケーションの場で、ネガティブなシーンを目にする」と回答した割合が高かったことです。 


仮説の域を超えませんが、テキストやオンラインでのコミュニケーションに慣れている、デジタルネイティブな世代は、オンラインコミュニケーションの総量が多かったり、上位レイヤー層のオンラインコミュニケーションの取り方に、違和感やストレスを感じる性質があるのかもしれません。


お問い合わせ先

〒135-0063

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