すべての営業に求められる5つのスキルとは?役割別スキルランキング表

「営業職はどんなスキルを身につければいいの?」
「自分の営業の役割で優先的に鍛えるべきスキルって何?」

営業職として成長していきたいと考えたとき、どんなスキルから見直していけばいいのかわからない・・・という方も多いのではないでしょうか?

この記事では、調査レポートの結果をもとに「すべての営業に求められるスキル」を5つご紹介します。それぞれのスキルをどのように身につけたら良いのか、具体的なコツや例も解説します!

最後には、営業の役割ごとで必要になる営業スキルをランキング表でご紹介していますので、ぜひ今後身につけるべきスキルの参考にしてみてください。

監修者:影森太一


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本記事とあわせて、営業力を高めるための新規開拓チェックリストをぜひご活用ください。新規開拓で生産性を向上させ、成果を高めるためのチェックリストです。営業パーソンや営業組織が持つべき基本的なスタンス、起こすべき行動から、実際の営業活動で実施すべき項目までまとめています。

139のチェックリスト



目次[非表示]

  1. 1.すべての営業職に求められるスキル5選
    1. 1.1.営業スキル1. 信頼獲得
    2. 1.2.営業スキル2. 傾聴力
    3. 1.3.営業スキル3. 説明力
    4. 1.4.営業スキル4. 判断力
    5. 1.5.営業スキル5. 共感力
  2. 2.役割別!法人営業職に求められるスキルランキング表
  3. 3.最後に


すべての営業職に求められるスキル5選

営業で成功するためには、特定のスキルを身につけることが不可欠です。

法人営業7,134名に実施した営業総合研究所のアンケート調査によると、営業職に求められるスキルは「信頼獲得」「傾聴力」「説明力」「判断力」「共感力」の5つが必要とされています。この結果は対応領域に関係なく、すべての営業職において求められる普遍的なスキルです。

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引用:セレブリックス営業総合研究所|職種別営業スキルの調査レポート Vol.1

ここからは、5つの重要な営業職のスキルと、それぞれのスキルを身につけるコツについてご紹介します。


営業スキル1. 信頼獲得

営業に求められるスキル②傾聴力

求められる営業スキルの1つ目は、信頼獲得です。信頼を獲得できると「この人に任せれば安心だ!」という印象を与えることができます。そうすると、お客様のほうから悩みや課題を相談してもらえたり、他部署にも紹介してもらえたり…など、良い連鎖が起こりやすくなるのです。

信頼を獲得するには、日々の小さな行動やコミュニケーションを通じて信用を積み重ねる必要があります。

信頼獲得のイメージ図

日々の信用を積み重ねるには、例えば以下のようなアクションを実践してみてください。


信用を積み重ねるコツ

具体例

誠実なコミュニケーションをとる

・新製品のデモ中に、製品の欠点や制約についても正直に説明する
・製品やサービスの制約や限界についても正直に伝える
・納期を厳守し、予定通りに製品やサービスを提供する

お客様との関係を深める

・取引後も定期的に連絡を取り、お客様の満足度を確認する
・季節の挨拶やイベントの招待など、定期的にコミュニケーションを取る
・お客様の好みやニーズに合わせた提案を行い、特別感を提供する

プロフェッショナリズムを示す

・製品やサービスに関する最新の情報を常にアップデートし、お客様の質問に即座に答えられるようにする
・挨拶や礼儀をしっかりと守り、お客様に対して敬意を示す
・問題が発生した場合も冷静に対応し、解決策を迅速に提供する

迅速な対応を心がける

・メールや電話の問い合わせには、24時間以内に返信することを目標にする
・製品に不具合が発生した場合、即座に技術サポートを手配し、問題を解決する
・お客様からのクレームに対して、迅速に対応し、謝罪とともに具体的な解決策を提示する

事務的なコミュニケーションをとる営業と、お客様にとってメリットがある情報をもってきてくれる営業なら、後者に頼んでみようかなと感じますよね。お客様のために、いつもの行動に少しだけ気遣いや工夫をプラスしてみましょう。その小さな積み重ねが信頼獲得につながります。


営業スキル2. 傾聴力

営業に求められるスキル①信頼獲得

求められる営業スキルの2つ目が、傾聴力です。

傾聴力とは、相手の言葉や意図を理解し、適切に反応するスキルのことです。傾聴力のスキルが乏しい場合、商談中に営業が一方的に話し続けてしまったり、質問をされてもお客さまが求める意図を受け取ることができず、ズレた回答をしてしまう…そんな状態が発生してしまいます。

傾聴力に課題のあるシチュエーション別に、対策方法を表にまとめてみました。


課題のあるシチュエーション例

対策例

お客様のニーズをくみ取れない

・お客様のニーズや要望を正確に理解するために、話を途中で遮らず最後まで聞く
・具体的な質問をして確認する

会話が一方通行になる

・説明を減らす

・お客様の意見や感想を積極的に尋ねる

誤解や不明点を放置してしまう

・不明点や誤解が生じた場合には追加の質問を行い、理解を確認する

反応が遅れてしまう

・聞く姿勢を意識する

・話の内容に対して迅速に反応する
・会話中は他のことに気を取られないようにする

お客様の言葉に対して反応が薄い

・お客様の感情に共感する

・相槌をする
・オンラインであれば意識して頷く
・お客様の気持ちを尊重する言葉を使う

お客様の意見を否定してしまう

・まずはお客様の意見を受け入れてから自分の見解を述べる


傾聴力は結局その人の才能や性格、センスなのではないか…と思いがちですが、決してそんなことはありません。上記のようにシチュエーション別に分解していくことで解決すべき問題点が少しずつ見えきます。

傾聴力が改善すると、1つ目に解説した「信頼獲得」にも大きくつながります。地道にひとつずつ改善していきましょう。


営業スキル3. 説明力

営業に求められるスキル③説明力

求められる営業スキルの3つ目は、説明力です。

説明力とは、情報やアイデアを他人にわかりやすく伝える能力を指します。説明力のスキルが不足していると、自分が伝えたいことと少しズレた内容で捉えられてしまったり、上手く伝わらないことであとから何度も質問をさせてしまいます。そうすると、「コミュニケーションコストがかかる営業だな…」と思われてしまいます。

自分が普段当たり前と思って使っている言葉や表現は、お客様にとって必ずしも「わかりやすい」とは限りません。説明力を高めるには、以下の方法を試してみてください。


説明がわかりやすくなるコツ​​​

具体例​​​​​​​

相手の立場に立つ

・相手の知識レベルや背景を考慮し、適切な言葉遣いや説明方法を選ぶ

・相手が何を知りたいのか、どのような情報が必要かを理解し、説明に反映させる

話を端的に伝える

・複雑な情報をシンプルにまとめ、要点を絞って自分なりの言葉で伝える
・長い説明を避け、短く明確に話すことを心がける

具体例を添える

・抽象的な概念を具体的な例やよくある事例を用いて説明する
・実際のケーススタディや成功事例を紹介する

説明と同時に視覚的情報を活用する

・図表やグラフ、プレゼンテーション資料などを使って視覚的に情報を補強する

論理的な構成を意識する

・話の流れを論理的に組み立て、一貫性を持たせる

・導入、展開、結論の順序で説明する

練習を重ねる

・説明の練習を繰り返し行い、スムーズに話せるようにする
・鏡の前で練習したり、録音や録画をして自分の話し方を確認する
・サービスについて詳しくない家族や友人に説明を聞いてもらい、わかりにくかった点について確認する

フィードバックを受ける

・上司や同僚からのフィードバックを積極的に受け入れ、改善点を見つける


ほかにも、相手に合わせて話すスピードを調整したり、フィラー(「あのー」「えーっと」のような話す前に発する意味をもたない音)を減らすのも効果的です。


営業スキル4. 判断力

営業に求められるスキル④判断力

求められる営業スキル4つ目は、判断力です。

判断力とは、迅速かつ正確な意思決定を行うスキルを指します。営業の現場では提案はもちろん、価格交渉や緊急のクレーム対応などで適切な判断力が必要になります。しかしここで判断を大きく間違えてしまうと、これまで積み上げてきた信用を失ってしまう可能性も…。

そんな可能性を極力減らすためには、経験や過去の事例から学び、事前に対応策やフローを決めておくことが重要です。

判断力を磨くコツは以下を参考にしてみてください。


判断力を磨くコツ

具体例

実際の事例から学ぶ

・判断に成功した営業や失敗した営業の事例を教えてもらい、分析する

・過去に起こったシチュエーションを再現する
・「もしも」のシナリオを複数考える

フィードバックを受ける

・上司や同僚からのフィードバックを積極的に求める
・営業活動後に自己評価を行う

最新情報を取り入れる

・業界ニュースやトレンドを常にチェックし、どんな影響が予想されるか考える習慣をつくる
・営業に関する専門書を読む
・セミナーに参加する

選択肢を整理する

・ディシジョンツリー(※)を使って選択肢とその結果を整理する
・ディシジョンツリーを使ったシミュレーションゲームを行う

リスクと利益を評価する

・各選択肢のリスクと利益を評価する
・リスクが高い場合は、代替案を考える

直感とデータをバランスよく使う

・直感に頼りすぎず、データに基づいた判断を行う
・データに固執しすぎず、経験や直感も考慮する

※ディシジョンツリー:目標やゴールから考えられるあらゆる意思決定を、視覚的に支援するためのフレームワーク。決定木(けっていぎ)とも呼ばれる。

ある日突然、緊急事態が起こった際に判断を間違えないためにも、普段から冷静に判断できるような習慣をつくっておきましょう。


営業スキル5. 共感力

営業に求められるスキル⑤共感力

営業に求められるスキル、最後の5つ目は共感力です。共感力とは、お客様の感情に寄り添い、信頼関係を深める力を指します。お客様と同じ目線に立ち、寄り添った対応をすることで、お客様も安心して営業に悩みや課題を話すことができます。

営業パーソンは自社のサービスを売りたい気持ちが強くなりすぎて、つい一方的な会話になりがちです。人は無理に「売られる」と感じると余計距離を置いてしまうもの。「この人なら相談してみてもいいかも」と、お客様から相談してもらえる営業パーソンになるためにも、共感力はぜひ身につけましょう。


共感力を身につけるコツ

具体例

積極的に聞く

・顧客の話を遮らずに最後まで聞く
・メモを取りながら話を聞く

感情を理解する

・顧客が話すときの表情や声のトーンに注意を払う
・顧客の感情を言葉にして確認する

フィードバックを返す

・顧客の話に対して「それは大変ですね」と共感の言葉をかける

・顧客の意見に対して「なるほど、そういう考え方もありますね」と返す

自分の経験を共有する

・「私も同じような経験があります」と自分のエピソードを話す
・「以前、他の顧客も同じ問題に直面していました」と共有する

非言語コミュニケーションを意識する

・アイコンタクトを取り、うなずきや笑顔を見せる
・顧客の話に対して適度なジェスチャーを使う

共通点を見つける

・顧客との共通の趣味や興味を話題にする
・顧客と同じイベントやセミナーに参加する

お客様が負担なく話せる環境をいかに作れるかがカギになります。紹介したコツのひとつひとつはとても小さいものです。そんなささいな工夫だからこそ軽視してしまい「売れない」状況を作り出してしまっている可能性があります。

この機会に「自分はまだできることがないか?」とぜひ見直してみてくださいね。


役割別!法人営業職に求められるスキルランキング表

ここまで、すべての営業に求められるスキルを5つご紹介しました。

一方で、「自分が担当している役割のスキルは他にどんなものがあるんだろう?」と気になりませんか?そこで営業総合研究所の調査データをもとに、上位15位までのスキルを役割別でまとめてみました。以下の図をご覧ください。

役割別!法人営業職に求められるスキルランキング表

今回ご紹介した5つのスキル「信頼獲得」「傾聴力」「説明力」「判断力」「共感力」は水色で表してみました。表を見ると、その5つのスキルは、どんな役割を持つ営業でも必要不可欠なスキルであるとわかります。ぜひこの表を参考に、これから身につけるべきスキルを検討してみてください。

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​​​​​​​139のチェックリスト



最後に

営業に求められるスキル5つと、役割別の営業で求められるスキルをご紹介しました。弊社セレブリックスは、営業代行や営業研修などを通じてお客様の営業のお困り事を解決します。ぜひお気軽にご相談ください。


執筆者:髙田冴夏


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