人の心を動かすプレゼンテーション|作り方のコツ【話し方と伝え方編】
人の心を動かすプレゼンテーション、第二弾は「話し方と伝え方」です。いくら魅力的な資料を作っても、当日ユーザーを惹き込む伝え方ができなければなかなか興味をもってもらえません。原稿を覚えるのはもちろんですが、それ以外に当日意識したいのは、「声・姿勢・動作」の3つです。これまで数々の登壇やセミナーをおこなってきた弊社今井が工夫してきたこと、ポイントをまとめました。それぞれどんなことを意識すれば良いのか具体例を交えて解説します。
第一弾「構成とストーリー編」
第二弾「話し方と伝え方編」
第三弾「資料デザイン編」
あわせてお読みください
本記事とあわせて、営業力を高めるための新規開拓チェックリストをぜひご活用ください。新規開拓で生産性を向上させ、成果を高めるためのチェックリストです。営業パーソンや営業組織が持つべき基本的なスタンス、起こすべき行動から、実際の営業活動で実施すべき項目までまとめています。
目次[非表示]
- 1.プレゼンの基本と大原則
- 2.プレゼン当日に意識すること3つ
- 3.まとめ
プレゼンの基本と大原則
基本的に、当日は話す内容をアレンジしません。マスプレゼンテーションにおいては用意した言葉をスピーチするに徹します。
なぜ話す内容を変えてはいけないのでしょうか。以下のような理由があります。
- 相手の反応に合わせると焦ってしまう
- そもそものベストな設計から外れるため、主張が曖昧になる
-
時間配分がおかしくなる
兎にも角にも、まずは資料を読まなくても100%スピーチできるように完全暗記をすることです!細かいテクニカルな部分はそのあと意識するようにしましょう。
プレゼン当日に意識すること3つ
プレゼンテーション当日は以下の3点を意識してみてください。
- 声
- 姿勢
- 動作
たった3つ、されど3つ。上記ができるようになると、伝わり方が大きく変わります。
どんな風に意識したら良いのか、ひとつひとつ見ていきましょう。
声を意識する
声が小さい、終始緩急がないなど、声に課題をもっている方は『腹式呼吸』を実践してみるのがおすすめです。腹式呼吸をしながら話すことで声を楽器のように響かせます。
腹式呼吸ができるようになると、
- 吐く息の量、強さをコントロールできる
- 喉(声帯)に負担がかからない
-
大きな声を出さなくても響く音を出せるので、トーンやボリュームの緩急をつけやすい
など、多くのメリットがあります。腹式呼吸の練習方法はかんたんで、仰向けになって本を読むという方法です。仰向けの状態で声を出すと自然と腹式呼吸になります。
また、最初の発声が印象をつくります。
明るくハキハキとした発声 → 躍動感があり、ワクワクする空気感
落ち着きがあり、ゆっくりと話す → 真剣味が増し、臨場感を演出
いずれにしても初動が重要です。
姿勢を意識する
腹式呼吸ができるようになったら、早速声を出して練習してみましょう。その際のポイントは、良い姿勢をつくることです。声は良い姿勢によって響かせることができます。
<良い姿勢とは?>
- 頭を上に引っ張られるイメージ
- 軽く顎を引く
- 背筋を伸ばす
- お腹をひっこめる
- お尻を引き締める
- 膝を伸ばす
- 重心をくるぶしの前に置く
また、見え方・立ち方もこだわりましょう。自信があるように見える人は、堂々と良い姿勢でスピーチやプレゼンテーションをしていますよね。大事なのは、良い姿勢でいることを恥ずかしがらないことです。それだけで随分良い講義に感じられます。
動作を意識する
プレゼンテーションは一方的にスピーカーが話します。したがって退屈に感じられやすいため、積極的にアクション(動作)を加えましょう。論じる主張にエネルギーや文脈が加わります。
■手を広げる
- 問いかける
- 大きさを示す
- 距離や時間を示す
■指を出す
- 数を示す
- 指摘をする
- 強調する
■こぶしを出す
- 覚悟をみせる
- 宣言する
- 強調する
伝え手は最高のスピーカーを演じ切ることが重要です。決して恥ずかしがらない × 妥協しない。これを徹底して今回ご紹介した3点「声・姿勢・動作」を追及できれば、魅力的な伝え方ができるようになり、ユーザーが聞き入るプレゼンテーションになることでしょう。ぜひ何度も何度も実践してみてください。
あわせてお読みください
本記事とあわせて、営業力を高めるための新規開拓チェックリストをぜひご活用ください。新規開拓で生産性を向上させ、成果を高めるためのチェックリストです。営業パーソンや営業組織が持つべき基本的なスタンス、起こすべき行動から、実際の営業活動で実施すべき項目までまとめています。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ここまでのおさらいです。
-
プレゼンの基本と大原則
- 基本的に当日は話す内容をアレンジしない
- まずは資料を読まなくても100%スピーチできるように完全暗記をすること
-
プレゼン当日に意識すること3つ
-
声を意識する
- 腹式呼吸を覚えよう
-
姿勢を意識する
- 頭を上に引っ張られるイメージ
- 軽く顎を引く
- 背筋を伸ばす
- お腹をひっこめる
- お尻を引き締める
- 膝を伸ばす
- 重心を踝の前に置く
-
動作を意識する
- 手を広げる
- 指を出す
- こぶしを出す
-
声を意識する
第一弾「構成とストーリー編」
第二弾「話し方と伝え方編」
第三弾「資料デザイン編」
監修者プロフィール | |
|
執行役員 カンパニーCMO /セールスエバンジェリスト 株式会社セレブリックスのセールスエバンジェリストとして、法人営業に関する研究、執筆、基調講演等を全国で行う。2021年8月には “Sales is 科学的に「成果をコントロールする」営業術” を扶桑社より出版。営業本のベストセラーとして累計出版数が5万部を超える。 2022年7月には単著二作目として “お客様が教えてくれた「されたい」営業” を出版。現在は執行役員 CMOと新規事業開発の責任者を兼任。管掌するプロダクトとして営業コミュニティのYEALE、営業専門の人材紹介のSQiL Career Agent、日本最大級の営業エンターテイメントJapan Sales Collectionなどがある。 Everything DiSCの認定トレーナーであり、専門は営業、プレゼンテーション、コミュニケーションスタイルと多岐に渡る。 |